「恐れ」それは私たちが人生を思い切り生き、夢を実現することを妨げる大きな要因です。
そして、多くの人が旅に出ない理由のひとつでもあります。
長期旅行の話をすると、多くの人が「自分もやってみたい」と言います。
行きたい場所や夢の計画を語ってくれます。けれど、実際に踏み出さない理由を聞くと、たくさんの「恐れ」が返ってきます。
- 旅の費用が足りないのではないか
- 家に残した責任が大きすぎるのではないか
- 旅先で友人を作れないのではないか
- 自分には対応できないのではないか
- 何か良くないことが起こるのではないか
恐れを理由に、家で安心できる場所にとどまる方がはるかに簡単です。
安全圏を離れ、未知の世界へ踏み出すのは勇気のいることです。「知っている悪魔の方が、知らない悪魔よりまし」と言うように。
旅へ行くことの心配
もちろん、旅は特権であり、現実的なお金の問題で家にとどまる人もいます。
しかし私がよく受け取る相談メールの多くは「お金」ではなく「心の問題」についてです。
- 「仕事を超長期間休んで行ってしまっていいのか?」
- 「自分の人生のタイミングは合っているのか?」
- 「出発しても大丈夫だろうか?」
- 「帰国後に仕事は見つかるのか?」
メールの内容は、旅の無限の可能性に胸を高鳴らせながらも、不安がにじんでいます。結局のところ、根底にあるのはこの一言です。
「行きたい。でも怖い。どうしたらいいかわからない。」
多くの人を縛っているのは「未知への恐れ」です。
けれど、一度その恐れを乗り越えて「やる」と決めると、不思議と道は開けていきます。
工夫してお金を貯めたり、働き方を見直したり、方法を探す自分に変わります。目標を持ち、何ものにも邪魔されない強い自分に出会えます。
では、その恐れをどう克服するのか。私自身が経験から学んだアドバイスをお伝えします。
1. あなたは最初の旅人ではない
私が初めて旅に出た時に支えになったのは「自分より前にたくさんの人が世界を旅し、無事に帰ってきた」という事実でした。
イギリスの18歳の若者がギャップイヤーで旅して帰ってこられるのなら、私もきっと大丈夫だと思えたのです。
あなたは人類初の探検家ではありません。コロンブスやマゼランのように本当に未知の世界へ挑むのではないのです。
観光ルートは整っており、助けてくれる人も、共に旅する仲間もいます。あなたは一人ではありません。
2. あと一歩を踏み出す
すでに旅を考え始め、一歩を踏み出しかけているなら、なぜ引き返すのでしょうか?
将来振り返ったとき、後悔するのはどちらでしょう?
恐れに負けて家に残ったことか、それとも思い切って旅に出たことか。
途中で止まらず、前に進んでください。すべては必ず何とかなるものです。あなたならできます。
3. 責任は意外と簡単に消える
多くの人が「責任」を理由に旅を諦めます。しかし、これは恐れが作り出した鎖に過ぎません。
私も同じでした。
- 仕事を辞めたら働く義務は消えました。
- 光熱費の契約を解約したら請求はなくなりました。
- 車を手放したらローンもなくなりました。
- 持ち物を売れば、家の心配は不要になりました。
複雑に見えることも、実際には数本の電話やいくつかの手続きで片づきます。
自分を縛っていたものは、あっという間に消えてなくなります。思っているよりずっと簡単なのです。
最後に
恐れは誰の心にもあります。
一歩を踏み出した先にしか、本当の自由や冒険、そして自分自身の成長はありません。
あなたが今感じている不安は自然なことです。けれど、それを理由に夢を止める必要はありません。
勇気を持って一歩を踏み出せば、道は必ず拓けます。