「疲れが取れない」「体が冷える」と感じた時、薬用酒の「養命酒」が頭に浮かぶ人は多いでしょう。
しかし、あのユンケルでお馴染みの佐藤製薬からも「黄帝酒(こうていしゅ)」という薬用酒が出ているのをご存知ですか?
「ユンケルブランドなら効きそう!」と期待する一方、「養命酒と何が違うの?」「味がまずいって本当?」と迷う方も多いはず。
この記事では、実際に黄帝酒を冬場に2ヶ月間飲み続けた筆者が、その効果(疲労回復・冷え性)と忖度なしの味を本音でレビューします。
最大の違いである「医薬品分類(第3類 vs 第2類)」や成分、コストパフォーマンスを養命酒と徹底比較。
「結局、私にはどっちが合うの?」という疑問に、体験者目線でお答えします。
【結論】黄帝酒を2ヶ月飲んだ評価|養命酒とどっちを選ぶべき?
まず結論から。私が2ヶ月間、黄帝酒を飲み続けた評価は「疲労回復目的なら試す価値あり。ただし冷え性改善と美味しさを期待するなら養命酒」です。
両者を比較した上で、どちらがおすすめかをまとめました。
黄帝酒はこんな人におすすめ
- 慢性的な肉体疲労や倦怠感を強く感じている人
- 「ユンケル」ブランドの生薬効果に期待したい人
- 冷え性よりも「滋養強壮」を優先したい人
- 第2類医薬品(養命酒)のアルコールや体質への影響が少し気になる人
- (重要)味のクセ(まずさ)を許容できる人
養命酒の方がおすすめな人
- 「冷え性」の改善を最優先したい人
- 比較的、味がまろやかで飲みやすい薬用酒を探している人
- 胃腸虚弱や食欲不振も同時にケアしたい人
- 長年の販売実績とブランドの安心感を重視する人
なぜこの結論に至ったのか。最大のポイントである「養命酒との違い」から詳しく解説します。
【徹底比較】黄帝酒 vs 養命酒 どこが違う?
どちらも「薬用酒」ですが、似ているようで全く異なる特徴を持っています。
比較1|【最大の違い】医薬品の分類(第3類 vs 第2類)
これが最も重要な違いです。
- 黄帝酒:第3類医薬品
- 養命酒:第2類医薬品
医薬品の分類は「効き目の強さ」ではなく、「副作用や相互作用(飲み合わせ)のリスク」によって決まります。
養命酒(第2類)は、薬剤師または登録販売者からの「情報提供が努力義務」とされており、含有成分(例:日局シャクヤク)による特定の相互作用リスクが考慮されています。
一方、黄帝酒(第3B類)は、リスクが比較的低いとされ、薬剤師等からの情報提供は義務付けられていません(ただし、購入は薬剤師・登録販売者がいる店舗に限られます)。ビタミン剤などもこの第3類に含まれます。
「第2類だから強く、第3類だから弱い」という単純な話ではないのです。
比較2|成分(生薬)とタウリンの効果
黄帝酒は「ユンケル」の佐藤製薬らしく、「滋養強壮」「疲労回復」にフォーカスした成分が特徴です。
- 黄帝酒:厳選された10種類の生薬に加え、「ユンケル黄帝液」など栄養ドリンクでお馴染みの「タウリン」が300mg配合されています。これが肉体疲労時の栄養補給を強力にサポートします。
- 養命酒:14種類の生薬を配合。全体的に血行を促進し、体を温めることで「冷え性」や「胃腸虚弱」を改善する処方(補血・補気)が中心です。
黄帝酒は「疲労回復(攻め)」、養命酒は「冷え性・体質改善(守り・巡り)」というイメージが近いでしょう。
比較3|味と飲みやすさ(※体験談あり)
これは個人の感想ですが、飲みやすさには明確な差があります。
- 黄帝酒:正直、まずいです。(詳しくは後述)独特の生薬のクセが強く、甘みも中途半端に感じられました。
- 養命酒:こちらも独特の風味はありますが、シナモン(ケイヒ)系の香りとしっかりした甘みがあり、黄帝酒に比べれば格段に飲みやすく作られています。
比較4|価格とコストパフォーマンス
容量や用法・用量が異なるため単純比較は難しいですが、1日あたりのコスト目安は以下の通りです。(※購入価格により変動します)
- 黄帝酒(280mL):1回10〜20mLを1日1〜2回。
(例:1日1回20mL飲む場合 → 約14日分) - 養命酒(1000mL):1回20mLを1日3回。
(例:1日3回飲む場合 → 約16〜17日分)
1瓶の価格は養命酒の方が安い傾向にありますが、黄帝酒は1日1回(おやすみ前)の服用でも良いため、飲み方によっては黄帝酒の方がコストを抑えられる場合もあります。
【本音レビュー】黄帝酒を2ヶ月飲み続けたリアルな効果と味
ここからは、私が「黄帝酒」を冬場に2ヶ月間、ほぼ毎日(主に就寝前)飲み続けたリアルな体験談です。
実感した効果|疲労回復には期待大、冷え性は「微妙」
私が黄帝酒に期待したのは「疲労回復」と「冷え性改善」の2点でした。
▼疲労回復・滋養強壮
これはプラシーボ効果を踏まえても、ある程度の効果は見込めました。
特に、仕事で疲労困憊した夜に飲むと、翌朝の目覚めが少し楽になる感覚、いわゆる「もうひと頑張り」できる力が湧く感覚がありました。これは配合されているタウリンやニンジンの効果かもしれません。
▼冷え性
一方、こちらの効果は、正直それほど感じませんでした。
メーカーの効能表記でも「滋養強壮」「肉体疲労」が先に来て、「冷え症」は最後に記載されています。私が疲労回復を強く感じたのは、気のせいではなかったのでしょう。
アルコール(14.7mL)が入っているため飲んだ直後は体が温まりますが、養命酒がうたうような「体質から巡りを良くする」という点では、養命酒に軍配が上がる印象です。
味の感想|「不味い」は本当。ユンケルの味を期待すると失敗する
購入前に口コミを調べましたが、レビューが極端に少なく、味の想像がつきませんでした。
私は「ユンケル黄帝液」の、あの独特ながらも「効きそう!」と思わせる風味を期待していました。
しかし、その期待は見事に裏切られます。
はっきり言って、不味かったです。
例えるものがない独特の味です。私が知っている漢方という感じでもなく、ユンケルの風味も全くしません。成分表を見ると一番多く含まれているのは「キキョウ」のようなので、その味が強いのかもしれません。
ちなみに、漫画『葬送のフリーレン』でも、作中で(名前は違いますが)皇帝酒が「不味い」と語られるシーンがあり、どの世界でも味は共通なのだなと妙に納得してしまいました(笑)。

まずい黄帝酒を続けるコツは?効果的な飲み方
この味を2ヶ月続けられたのには、飲み方にコツがあるからです。
NGな飲み方|何かで割るのはおすすめしない
公式には「添付のカップで計量して服用する」としか書かれていません。
味が不味いと、何かで割りたくなりますが、それは悪手です。
大人1回10~20mLを何かと割って飲むのは現実的ではありません。味が薄まるどころか、不味い飲み物が量的に増えるだけです。
おすすめの飲み方|一気に「ぐい呑み」が正解
私が行き着いた唯一の正解は、「計量カップ(またはお猪口)に注ぎ、息を止めて一気にぐい呑みし、すぐに水や白湯で流し込む」です。
良薬口に苦し、と割り切って「飲む」のではなく「流し込む」のが続けるコツです。
黄帝酒の基本情報(成分・効能・副作用)
体験談の根拠として、公式情報を整理します。
改めて確認|10種類の生薬とタウリンの力
黄帝酒は、以下の厳選された10種類の生薬とタウリンを配合した薬用酒です。
(100mL中)
- 生薬軟稠エキス・・・2g
〔チョウジ・0.869g、ソウジュツ・0.773g、ケイヒ・0.966g、サンショウ・0.580g、キキョウ・1.256g、ショウキョウ・0.966g、ニンジン・0.483g、ボウフウ・0.290g、オウセイ・0.483g、上記生薬より軟稠エキスを製する。〕 - エレウテロコック根軟稠エキス・・・50mg
- タウリン・・・300mg
- エタノール(アルコール)・・・14.7mL
添加物:
ブドウ糖、カラメル、香料(バニリン、プロピレ_ glycol、グリセリン、エタノールを含む)。
公式がうたう効能
メーカー(佐藤製薬)が表記している効能は以下の通りです。
次の場合の滋養強壮:
虚弱体質、肉体疲労、病中病後、胃腸虚弱、食欲不振、血色不良、冷え症
やはり「滋養強壮」「肉体疲労」が筆頭に来ています。
副作用や注意点はある?
第3類医薬品のためリスクは低いとされますが、以下の点には注意が必要です。
- アルコール含有:1回分(20mL)で約2.9mLのアルコールを含みます。服用後は乗物または機械類の運転操作をしないでください。
- アレルギー:薬などによりアレルギー症状を起こしたことがある人は相談が必要です。
- その他:服用後、皮膚の発疹・発赤、かゆみや、消化器の胃部不快感が出た場合は、副作用の可能性があるため直ちに服用を中止し、医師、薬剤師又は登録販売者に相談してください。
黄帝酒はどこで売ってる?購入方法
黄帝酒は「第3類医薬品」です。
そのため、コンビニやスーパーでは購入できず、薬剤師または医薬品登録販売者が常駐しているドラッグストア、薬局、または一部の認可されたECサイト(Amazon、楽天、LOHACOなど)で購入できます。
養命酒(第2類)と同様に、専門家がいないと販売できない商品です。
まとめ|疲労回復を重視するなら黄帝酒は試す価値あり
あまり口コミやレビューがない黄帝酒ですが、2ヶ月試した結論として、「味のクセは強いが、疲労回復へのアプローチは確かにある」と感じました。
冷え性改善への効果は養命酒に分があると感じましたが、日々の疲れや「あと一歩が踏み出せない」という時の滋養強壮としては、ユンケルブランドの力が垣間見える薬用酒です。
瓶の容量は280mLとそれほど大きくありません。
もしあなたが「冷え性」よりも「日々の疲れ」に悩んでいて、養命酒とは違うアプローチを試したいなら、まず1本、その「味」と「効果」を確かめてみてはいかがでしょうか。