トレーニング用、特に筋トレで使いやすい靴を探していると、選択肢は一気に狭まります。
クッションが厚すぎると踏ん張れない。かといって、裸足感覚すぎると安定しない。
その中で、意外な選択肢として名前が挙がったのが、格闘技用、なかでもレスリングシューズでした。
筋トレ目的で考えている身としては少し意外でしたが、話を聞くほどに「なるほど」と思う点がありました。
アシックスを選んだ理由は、単に価格や品質のバランスが良いからではありません。
レスリングという競技の最前線で使われ続けてきた実績があり、現役時代の吉田沙保里さんが着用していたブランドでもあります。
ここで扱うのは試合としてのレスリングではありません。
あくまで、日々のトレーニング、主に筋トレの中で使ったときにどう感じたか、「レスリングシューズという選択が成り立つのか」という点に絞って整理していきます。
レスリング用途の細かな評価を求めている人には向きませんが、筋トレ用シューズ選びで迷っている人にとっては、一つの判断材料になるはずです。
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「万能」という言葉に引っかかってしまう理由
マットコントロール3を前にすると、評価はだいたい同じところに落ち着きます。
柔らかい、安定する、使いやすい。
どれも間違っていないのに、なぜか即決できない。そこに、このシューズの難しさがあります。
過去に「バランスが良い」と言われたシューズを選んで、結局どれも中途半端に感じた経験があると、この手の評価を素直に受け取れなくなります。
守られている安心感は欲しい。でも、動きを抑え込まれるのは避けたい。
この相反する感情が、迷いとして残ります。
過去に「バランス型」で失敗した人ほど疑ってしまう
軽さを取ったら踏ん張れなかった。
サポート力を取ったら切り返しが遅れた。
そうした記憶がある人ほど、「万能」という言葉に慎重になります。
マットコントロール3は、その不信感を一気に払拭するタイプではありません。
むしろ、時間をかけて理解するタイプです。
マットコントロール3の安定感は、いつ効いてくるのか
履いた瞬間に、ガチッと足を固定される感じはありません。
最初の印象は、少し拍子抜けするほど普通です。
常に守られる感覚ではないという前提
ただ、踏み込んだ瞬間や、相手の圧を受けた場面で、足が外に流れそうになる直前に、内側から支えられる感覚があります。
常時サポートするのではなく、「崩れそうなときだけ仕事をする」構造です。
この遅れて効く安定感が、動きやすさと共存しています。

柔らかさが評価される一方で、不安になりやすい場面
柔らかいアッパーは、動き出しを軽くしてくれます。
反面、初めて履いたときは「本当にこれで大丈夫か」と感じる人もいます。
踏み込みと切り返しで感じる「余白」
強く踏ん張ったとき、足を完全にロックする感覚はありません。
ここを不安と捉えるか、余裕と捉えるかで評価が分かれます。
自分でバランスを取る意識がある人には、この余白が動きの幅になります。
逆に、常にシューズに守ってほしい人には、物足りなさが残ります。
試合用として見たときの「ちょうど良さ」
マットコントロール3は、履くだけでパフォーマンスを引き上げてくれるタイプではありません。
尖った武器にならない代わりに失いにくいもの
軽さで圧倒することもなければ、剛性で相手を止めることもない。
その代わり、足元の不安を増やさない設計です。
試合で一番怖いのは、「いつもと違う違和感」が出ること。
このシューズは、そのリスクを抑える方向に振り切っています。
練習用として使い続けられるかという視点
日常的に履くシューズほど、疲労の溜まり方が重要になります。
固定しすぎないことで残る足の余力
足首や甲を過度に締め付けない分、長時間の練習でも疲れが出にくい印象があります。
「今日は軽めの練習だから別のシューズにする」そう考えずに済むことは、意外と大きな価値です。
筋トレでも使えると言われる理由を冷静に分ける
レスリング練習のあと、そのまま筋トレに入る。
この流れを想定している人にとって、シューズを履き替えずに済むかどうかは重要な判断材料です。
ウェイト専用シューズと比べて期待していいこと・いけないこと
マットコントロール3は、ソールが極端に厚くなく、足裏感覚が素直です。
そのため、スクワットやデッドリフトでも、地面との距離感が掴みやすい。
ただし、ウエイトリフティング専用シューズのような硬い安定感やヒールの恩恵はありません。
「練習後、そのまま補助的に筋トレをする」その用途までを想定するなら十分。
筋トレを主目的に据えるなら、別の選択肢も浮かびます。
それでも他のシューズを選ぶ人の共通点
「万能」より「尖り」を優先したい感覚
- 軽さを最優先したい人。
- 地面を噛む感覚を極限まで求める人。
- 足首を強く固定したい人。
そうした明確なこだわりがある場合、マットコントロール3は少し大人しく感じるかもしれません。
結局、この一足が「向いている人」
試合・練習・筋トレを一本でつなぎたい人かどうか
このシューズは、「これで勝てる」と主張してきません。
ただ、足元の不安を減らし、日々の流れを止めない存在です。
「試合、練習、筋トレ」それぞれを完璧にこなす一足ではありませんが、すべてを無理なくつなげたい人には、ちょうどいい選択肢になります。
そのバランスを価値と感じるかどうかが、その人の最終的な判断になります。
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