インフレがこれほど高いのは、多くの消費者が普段より多くのお金を使っていることと、パンデミック以降、サプライチェーンの問題や世界的な燃料不足が長引いたためです。
その需要の高さと供給の少なさが、物価の上昇につながっています。
2020年と2021年、一部の消費者(主にリモートワークが可能なホワイトカラー)は、家にいて支出を抑え、パンデミック救済小切手の一部を貯める事でお金を節約しました。
連邦準備制度理事会によると、2020年から2021年の夏にかけて、米国の世帯は約2.3兆ドルの貯蓄を蓄積しており、これは通常時の貯蓄額を「上回るもの」でした。
そして、経済が再び再開すると、一部の消費者はその余剰資金を使う準備が出来ていました。
しかし、パンデミックによって世界のサプライチェーンが混乱したため、特定の商品やサービスに対する需要が増加し、供給が追い付かなくなりました。
機器製造業者協会が2022年12月に実施した調査によると、製造業者は今もなお、パンデミック以前のペースで製品を棚に並べるために努力しています。
調査対象となった米国の製造企業のほぼすべて(98%)が、まだサプライチェーンの問題を経験していました。
また、12月に行われたCNBCの調査では、サプライチェーンがいつ改善されると思うかについて、物流管理者の意見が分かれていることが判明しています。
調査対象となった341人の管理職のうち、19%が2023年にサプライチェーンが正常に戻ると思うと答え、30%が2024年にそうなると答え、29%が2025年以降に物流の正常性が戻る、あるいは全く戻らないと答えています。
つまり、これらの問題がいつまで続くかはわからないということです。