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金利が高くても銀行が倒産する要因

2023年にカリフォルニア州に拠点をおく「シリコンバレーバンク」が債務超過に陥って経営破綻し、FDICが管財人として資産を引き継いだと発表されました。

高金利は銀行の収益性を高めますが、高金利であっても銀行が倒産する要因はいくつかあります。

高金利は銀行に利益をもたらすとはいえ、収益性を保証するものではありません。銀行が成功し続けるためには、リスクを慎重に管理し、変化する市場環境に適応する必要があります。

ここでは、その主な要因を4つ紹介します。

不良債権

借り手が貸し倒れになると、銀行は大きな損失を被ります。

高金利環境では、借り手が支払いを続けるのに苦労する可能性があるため、このリスクはより高くなります。

不良債権が多発すると、銀行の準備金や資本が枯渇し、経費や債務をまかなうことが困難になります。

銀行は、損失を避けるために慎重にリスクを管理する必要があります。

銀行が過剰なリスクを負ったり、リスク・エクスポージャーを適切に管理できなかったりすると、多額の損失を被り倒産に至る可能性が高くなります。

競争

競争の激化は、銀行の収益性を圧迫する可能性があります。

高金利環境は金融サービスや銀行業界への新規参入を促し、競争を激化させ、既存銀行の収益性を圧迫する可能性があります。

より良い商品、サービスや低金利を提供する新規参入者が市場に出てきた場合、既存の銀行は市場シェアを失い、収益性を維持するのに苦労するします。

経済不況

高金利環境であっても、景気後退は銀行に大きな損失をもたらす可能性があります。

金利は経済状況によって決定されます。経済が成長しインフレ率が上昇している場合、中央銀行は景気を減速させインフレが制御不能になるのを防ぐために金利を引き上げることがあります。

景気後退は、貸し倒れの増加、銀行サービスに対する需要の減少、個別に金利の低下などを招き、これらすべてが銀行の収益性を悪化させる可能性があります。

金利の上昇は、銀行の借入コストを上昇させ、銀行の収益性を低下させる可能性があります。

規制の変化

銀行は厳しい規制の中で運営されており、規制の変更は銀行の収益性に大きな影響を与える可能性があります。

例えば、新たな規制はコンプライアンス・コストを増加させ、銀行が従事できる活動の種類を制限し、銀行の収益性を低下させる可能性があります。

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