ジェイソン・ステイサムは、ほとんどの作品で似たような役柄を演じていますが、その分野で右に出る者はいません。
ガイ・リッチー監督の1998年作「ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ」で注目を集めて以来、タフで無口なアクションスターとして地位を確立しました。
最新作「A Working Man」でもその魅力は健在です。
「ワイルド・スピード」や「エクスペンダブルズ」といった大作シリーズでもおなじみですが、実力が際立つのは、自由度の高い単独作。
典型的なアクション役でも、犯罪ドラマやアクション・コメディに挑戦し、常に強烈な存在感を放っています。
ここでは、今すぐ配信で観られるジェイソン・ステイサム出演の傑作5本をご紹介します。
アドレナリン|原題: Crank
監督マーク・ネヴェルダインとブライアン・テイラーのもと、ステイサムが暴走する型破りなアクション作。
殺し屋シェブ・チェリオスは毒を盛られ、心臓が止まらないようアドレナリンを出し続けるため、LA中を疾走。
公衆の面前での情事やコカイン摂取など、無茶苦茶な展開に全力で挑むステイサムが光ります。
混沌と興奮が詰まった、アクションの真骨頂です。
トランスポーター
ルール厳守の運び屋フランク・マーティンを演じたステイサムの初主演作。
人身売買の被害者を助けたことで裏社会に追われ、スピード感ある戦いに挑みます。
脚本は薄いながらも、カンフー映画出身のコリー・ユエン監督によるアクションが秀逸。
ステイサムの身体能力とカリスマ性が存分に活かされています。
バンク・ジョブ
1971年の実在の銀行強盗事件をベースにしたクライムサスペンス。
小悪党テリー・レザーを演じるステイサムは、友人から「ガードのない銀行金庫」の話を持ちかけられ、計画に加担します。
しかしその裏には政府関係者や裏社会の陰謀が絡んでいました。
暴力よりも緻密な駆け引きに焦点を当てた、大人の犯罪映画です。
オペレーション・フォーチュン
ガイ・リッチー監督との再タッグで生まれた軽快なスパイアクション。
盗まれた兵器を巡り、ステイサム演じるスパイが世界を駆け巡ります。
「007」や「ミッション:インポッシブル」へのオマージュを交えたテンポの良い展開に加え、アブリー・プラザやヒュー・グラントのユーモアも魅力。
豪華キャストによる娯楽作です。
SPY/スパイ
ステイサムの隠れたコメディセンスが光る一本。
メリッサ・マッカーシー演じる素人分析官と、彼女を見下すタフガイのCIA捜査官リック・フォード(ステイサム)の掛け合いが絶妙です。
本人のイメージを崩さず、そのままパロディに仕立てているのが面白さの鍵。
シリアスな顔で笑わせる名演技が光ります。