万年筆は名前から万年書くことができるような印象を持ちますが、どちらかと言うと万年書く人向けの製品です。
長期的に書き作業を行わない場合、適切な保管をしないと、インクが固まり次に使う時に非常に苦労したり、場合によっては壊れてしまいます。
万年筆を長期間使わない場合、適切な保存方法を選ぶことが大切です。
以下は、万年筆を長期間保管する際の基本的な注意点です。
クリーニング
最後に使い終わった段階で分解し、インクを完全に洗い流し、ペン先やインクチャンバーを清潔にします。
残留インクが乾燥してペン先を詰まらせるのを防ぎます。
インク
インクボトルも同様に、涼しい場所に保管し、密栓をしっかりと閉めておくことが重要です。
インクが凍結しないように気をつけてください。
カートリッジ式の場合も同様に、カートリッジを外して下さい。
保管場所
万年筆は、湿度や温度の変動の少ない場所で保管することが大切です。
直射日光や高温、低温、湿度の高い場所から遠ざけましょう。
万年筆を専用の筆記具ケースや筆記具ラックに保管する場所を作っておくと、保護しやすくなります。
最後に
本来長期的に万年筆を使わない場合でも、定期的にペンを使ってインクを循環させることが大切で、インクチャンバー内のインクが乾燥しにくくなります。
製品によっては数年以上の長期保管の場合、定期的なメンテナンスが必要かもしれません。
必要に応じて、万年筆のメーカーのケアガイドを参照してください。
それくらい万年筆は常に書き作業を行う人向けの製品です。
上記の注意点に従うことで、長期間使わない間も、万年筆を状態良く保つことができます。
また、長期的な保管の前に、メーカーや販売店のアドバイスを確認することもおすすめです。