毎月余裕資金として1万円があり、これを住宅ローンの繰上げ返済に充てて完済を目指しています。
しかし、もし年間12,000ドルをS&P500インデックスファンドに投資し、5~8年後に元金にまとめて返済するほうが得策でしょうか?どちらが良いのでしょうか?
結論
両方にメリットがあり、最適な選択は目標やリスク許容度によって異なります。
財務的観点
長期的には、S&P500のような広範なインデックスファンドへの投資は、低金利の住宅ローンを早期に返済するよりもリターンが高いと考えられます。
感情的観点
負債がない状態は生活の安心感をもたらします。
ローン完済は、生活の質向上に寄与する大きな目標です。
検討ポイント
1. タイムラインとリスク許容度
住宅ローンの繰上げ返済はリスクのない確実な節約策ですが、市場投資は短期的なリスクを伴います。
5~8年の投資期間は、投資に適している長さといえます。
もし2年程度の短期間であれば、市場の変動で計画が狂うリスクがあるため、繰上げ返済のほうが賢明です。
2. 柔軟性の確保
投資を始めても、状況に応じてローン返済を遅らせる柔軟な選択が可能です。
投資開始後に市場が低迷した場合は、回復まで待ってから返済に充てるのも一つの手です。
3. 良い負債と悪い負債の違い
現在の住宅ローン金利が3%程度であれば、返済を急ぐ必要はありません。
この場合、追加資金は投資に回し、ローンは元の計画通り返済すると良いでしょう。
一方、金利が7%以上であれば、繰上げ返済は節約効果が大きくなってきます。
どちらも実行する選択肢
決めかねる場合は、投資と返済を並行して行う方法もあります。
たとえば、毎月5千円を投資、残り5千円をローン返済に充てる方法や、ローンの支払いを隔週に変更することで年間の支払い回数を増やし、返済を早める手もあります。
まとめ
月1万円を将来のために使いたいという姿勢は素晴らしいです。
この資金を住宅ローンの返済や資産運用に充てることで、確実に資産形成を進められます。
数学的には投資の方が有利ですが、感情的な満足感も大切です。ローン返済は個人の選択に委ねられます。